大都会の近くを通りながら多様な自然が残されている佐賀の九州自然歩道は、 他県と比べて圧倒的に土の道が多く、雄大な自然の魅力を強く感じることができます。
この豊かな自然の中で“五感で感じながら“歩くのが佐賀県のコース最大の魅力でしょう。
比較的アップダウンが少ないことに加え、岩場やガレ場等の危険個所も少ないコースとなってるため、 初心者から長距離ウォークのベテランまで利用者を選ばないコースとなっています。

  • 多くの花が咲き乱れる。花を愛でながら歩きましょう。

  • 濃い緑の中木陰の中を森林浴をしながら進みましょう。

  • 秋の花が標高の高いところは紅葉がお勧めです。

  • 標高の高いところは、霧氷が発生し、雪も積もるので銀世界を堪能できます。標高の高いところは初心者も行けます。サザンカや椿が咲くでしょう。

~さがみち歩きを楽しむ皆様へのお願い~
今回ご紹介した植物の中には、環境省もしくは佐賀県において絶滅危惧種に選定されている種や、
県条例等により採取が規制されている植物が含まれています。
植物は「撮っても採るな」の精神で、観て楽しみましょう!
盗掘防止及び自生地の過度な踏み込みの防止にご協力いただきますようお願い申し上げます。

  • ヒレフリカラマツ

    唐津にある鏡山の別名が名の由来だが、主に黒髪山に自生する。人為的な採取により急激に数が減っている。

    開花時期:4~5月
    サイズ:高さ20~30cm
    キンポウゲ科の多年草

  • ヤツガシラ

    岩上や尾根の上に自生する。葉は多肉質で放射状に生え、開花の後枯れる。

    開花時期:10月~11月
    サイズ:花茎の長さ10~20cm
    ベンケイソウ科の多年草

  • ヒノキシダ

    葉の形がヒノキに似ていることが名の由来。つるを伸ばして無性的に増殖する。

    開花時期:-
    サイズ:葉の長さ10~20cm
    チャセンシダ科のシダ植物

  • キンラン

    鮮やかな黄色の花は小さく控えめながらも春の雑木林を彩る。花は半分程度しか開かない。

    開花時期:4月下旬~5月上旬
    サイズ:高さ30~50cm
    ラン科の多年草

  • ギンリョウソウ

    別名ユウレイタケ。透き通るような白色の鱗片葉に包まれた姿は、まさに銀の竜のよう。

    開花時期:5月
    サイズ:高さ8~20cm
    ツツジ科の腐生植物

  • ノイバラ

    花には芳香があり、香水の原料などとして利用される。果実は秋に赤く熟し、食べられる。

    開花時期:5月
    サイズ:高さ2m程度
    バラ科の落葉低木

  • コオニユリ

    鮮やかな橙色の花びらに紫黒色のそばかすがあるのが特徴。オニユリに似ているが、むかごをつくらない。

    開花時期:7~8月
    サイズ:高さ1~2m
    ユリ科の多年草

  • タンナトリカブト

    猛毒として知られるトリカブトの仲間。鳥兜の名は、花の形が舞楽で伶人がかぶる帽子に似ることが由来。

    開花時期:9月下旬~10月上旬
    サイズ:高さ45~100cm
    キンポウゲ科の多年草

  • ウメバチソウ

    明るい山野や草原に自生する。花は梅に似ており、名は梅鉢の紋を連想してつけられた。

    開花時期:10月
    サイズ:高さ10~40cm
    ユキノシタ科の多年草

  • ホソバナコバイモ

    早春のブナの林床に鐘状筒型の小さな花を咲かせる。紫色の細い筋模様がチャームポイント。

    開花時期:3月下旬
    サイズ:高さ15~20cm
    ユリ科の多年草

  • コバノミツバツツジ

    葉に先だってピンク色の花を多数咲かせる。脊振山や井原山の群生地は見ごたえ充分!

    開花時期:4月下旬~5月上旬
    サイズ:高さ2~3m、花弁4㎝程度
    ツツジ科の落葉低木

  • ツクシシャクナゲ

    鬼ヶ鼻岩から猟師岩山にかけて見られる。脊振山頂付近にないのは、弁財天(べんじゃあさん)が英彦山の天狗に捕まったからだとか。

    開花時期:4月下旬~5月上旬
    サイズ:高さ3~4m
    ツツジ科の常緑低木

  • ユキワリイチゲ

    スプリング・エフェメラル(春の儚い命)といわれるとおり、まだ寒さが残る早春に可憐な花を咲かせ、初夏には地上部が枯れて姿を消す。

    開花時期:2~3月
    サイズ:花の径3~3.5cm
    キンポウゲ科の多年草

  • ケクロモジ

    枝は黒く、柑橘系の爽やかな香りがする。楊枝や箸の材料として利用されてきたことから、ヨージノキとも呼ばれる。

    開花時期:5月上旬
    サイズ:高さ2~6m
    クスノキ科の落葉低木

  • ツチアケビ

    緑色の葉をもたず、ナラタケ(菌類)から栄養をもらって生育している。秋にはウインナーソーセージのような果実が多数実る。

    開花時期:6月下旬
    サイズ:高さ50~100cm
    ラン科の腐生植物

提供:佐賀植物友の会(撮影:井手義信、鶴田めぐみ)
http://www.saga-st.jp/

※参考文献
『増補改訂新版 山溪カラー名鑑 日本の樹木』
(2011年、山と溪谷社)
『山溪カラー名鑑 日本の野草』
(1983年、山と溪谷社)
『佐賀の自然と植物』
(1987年、佐賀植物友の会)

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バードウォッチングを楽しみましょう!

探鳥会・行事のお知らせ

  • アオゲラ

    日本にだけ暮らすキツツキ、
    鳴き声はまるで口笛のよう。

    見られる場所:木の幹に縦に止まる
    サイズ: 30cm(ハト大)
    鳴き声:ピョ-ピョ-、ケケケケケケッ

  • ミソサザイ

    小さな体で響きのよい高い鳴き声、
    まさに渓流の歌姫。

    見られる場所:渓流沿いの岩や薮
    サイズ: 10.5cm(スズメ大)
    鳴き声:ピピスクスケスチルチルヒョロヒョロピリピリルルリルルリ

  • メジロ

    名前の由来は
    目の周りが白いため。

    見られる場所:林の中
    サイズ: 11.5cm(スズメ大)
    鳴き声:キリキリキリ、チーチ- チュルチュル チリツルツル

  • クロツグミ

    ツグミの仲間。印象的なメロディーを奏で、レパートリーも豊富。

    見られる場所:林の中
    サイズ: 21.5㎝(スズメ大)
    鳴き声:キョロキョロ キョコキョコ ココケィコケ- キ-ヤ キ-ヤ コイコイ

  • オオルリ

    高い木の上から
    響きわたる鳴き声を奏でる。

    見られる場所:大木の梢
    サイズ: 16.5cm(スズメ大)
    鳴き声:ピール-リ-ポ-ピリ-ピピ

  • キビタキ

    オスは水仙の橙色や黄色をおもわせる体。明るく大きな声で鳴く。

    見られる場所:林の中
    サイズ: 13.5cm(スズメ大)
    鳴き声:オーシツクツク ポ-ピッピッコロ

  • ルリビタキ

    オスが立派に青くなるまでは約3年。 明るい林よりも暗い林を好む。

    見られる場所:林の中
    サイズ: 14.5cm(スズメ大)
    鳴き声:クルルッ、ビッビッ(地鳴き)

  • ミヤマホオジロ

    興奮すると頭が三角形に立つ、
    エレガントな鳥。

    見られる場所:林や林縁
    サイズ: 15.5(スズメ大)
    鳴き声:チッ チッ(地鳴き)

  • ツグミ

    跳ねては止まって胸張って、まるで
    “だるまさんが転んだ〞をしているような動き。

    見られる場所:林の中や地面
    サイズ: 24cm(ムクドリ大)
    鳴き声:クェッ クェッ、キイ キイ(地鳴き)

提供:日本野鳥の会 佐賀県支部(写真:徳渕義實)
https://www.yacho-saga.org/